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最近ちょっと気になっている美容外科のお仕事

卒業したらどんな職場で働くか友達と話すことが増えてきました。
友達は小さな子供が好きなので、小児科へ行くために勉強に励んでいるみたいです。
私は一般病棟で病気になった子供から大人まで、たくさんの人を元気づける仕事がしたいと思って看護師を目指し始めたのですが、最近美容外科で働くお姉さんたちを見て、とってもキレイでかっこよくて憧れてしまったのです!
そこで、美容系で活躍する看護師たちはどういう仕事をしているのか気になって少し調べてみました。

看護師が目指せる美容系クリニックの種類とは?

美容系看護師は基本的に美を追及するクリニックで働いています。主に2種類の皮膚科か整形外科に分けられるそうです。
美容皮膚科は肌をメインにキレイにする仕事のため、塗り薬や内服薬の処方のほか、注射やレーザー治療などもおこないます。医療脱毛やシミ治療などをおこなうクリニックがわかりやすい例かもしれません。
美容整形外科では、全体の見た目をキレイにするための手術をおこなうイメージです。二重まぶたや鼻の整形、脂肪吸引や胸の整形など、ドクターのサポートに回る仕事が多くなります。
どちらも、一般病院の皮膚科や整形外科ではなく、美容に特化したクリニックです。病院の皮膚科や整形外科とは全く仕事の内容が異なるので転職するときは注意が必要です。

美容系クリニックで働く看護師のスケジュール

美容系クリニックは日勤帯で働けるので、仕事のあとの時間をゆっくり使えます。夜中のコールもないので、安心してお酒も飲めますね!
美容系クリニックで働く1日のスケジュールはこちら。

  • 9:30 出勤、準備や今日の予定を話し合います。
  • 10:00 開院。患者さんの受付や電話対応、予約の管理をおこないます。
  • 12:00~14:00 休憩。クリニックによっては休憩時間を設けていない院もあるので、交代で休憩をとることも。
  • 13:00 施術のフォローやアフターケアでお客さんとコミュニケーションもとります。
  • 18:00 閉院
  • 18:00~ 情報共有や明日の予定の伝達など引継ぎ連絡をおこないます。
  • 19:00 清掃を終わらせて退勤

美容クリニックのスタート時間はサラリーマンより遅めの9時~10時ごろから出勤して、開院することが多いようです。少しゆっくりめの出勤なので、通勤ラッシュに被らないのもポイント!美容系の看護師がキレイなのは、朝の時間をゆっくり過ごして身なりを整える時間が十分にあるためだったのかもしれませんね!
一般病棟の看護師に比べて時間の自由度は高いのですが、土日・祝日や夏季・冬期休暇、ゴールデンウィークなどの休日は、繁忙期になるため休めないことも。そのかわり平日にしっかり休むことはできるので、人ごみを割けて休日を過ごせそうです。

美容クリニックの仕事内容

看護師の仕事内容は予約チェックや電話対応、患者さんのカウンセリングや接客などをします。施術の前後には準備やアフターケア、患者さんのサポートも看護師が対応するそうです。一般病棟で働くのに比べて、患者さんとコミュニケーションをとる時間が増えるので、接客や会話好きの人にはうってつけかもしれませんね!
施術中はドクターの補助をおこなうので、ドクターとの連携がとても重要になります。病院に比べてドクターと1対1で施術がおこなわれることが多く、少し負担に思う人もいるみたい。負担が多い分いろんなことを任せてもらえるのでやりがいがあるお仕事です。

美容クリニックで働く看護師の平均年収

美容系のクリニックで働く看護師の年収は平均500~600万円で、月給にすると30~40万円ほど。一般病棟で働く看護師と同じくらいの給与額ですが、美容クリニックには夜勤がありませんので、手当なしで同じくらいの給与なのは嬉しいですね。
美容クリニックの年収が高い傾向にあるのは、施術が保険適用外の自由診療なため。施術は患者が望めば何度もできますし、美容コスメも好きな値段で販売できるので、一般的な病院に比べると利益が出やすいようです。その分、ノルマや目標を設けるクリニックもあります。カウンセリングする際に、施術後のケアを提案したり、アフターケアの際にドクターズコスメを勧めたりなど、営業力が求められるでしょう。ノルマという形ではなく、基本給にインセンティブを設ける場合もあります。ノルマを達成するために押し売りになってしまってはクリニックのイメージダウンに繋がってしまいますが、インセンティブ制の場合は、売れた分をプラスアルファとして給与へ反映してくれます。目標や仕組みは病院によってさまざまなので、就職する際はクリニックのシステムも確認しておくとよさそうです。

美容クリニックで働く看護師に必要な資格とは?

美容系クリニックで働きたい場合は、正看護師資格、准看護師資格を取得しておくと安心です。看護学校へ通っていれば、基本的には取得できる資格ですが、准看護師養成所で学んでいる場合は正看護師の資格は自分で受ける形になります。准看護師の資格だけでも受け入れてくれるクリニックはあるようですが、給与が低くなったり、担当できる業務が限られてしまったりすることも。
また、美容クリニックでは卒業後すぐに就職することはできない場合が多いでしょう。学校を卒業したあと、病院で1年以上の臨床経験を積んだり、社会人としてのスキルを身に付けたりする必要があります。新卒を受け入れていないところが多いため、一般病棟で注射や点滴の打ち方など基本的な作業を覚えてから転職する形になります。
病院では、オペ補佐の経験をたくさん積んでおくと良いそうです。美容クリニックでは手術のサポートすることが多いため、手術現場を経験しておくと美容クリニックに転職してもスムーズに仕事ができます。手術の補佐経験がなくても働きながらスキルを付けていけるので、経験がなくても問題はないようです。

美容クリニックの看護師として働くメリット・デメリット

メリット

美容クリニックの施術内容を社割で受けられるため、美容に興味がある人にはとても嬉しいメリットです。ほかにも、新しい美容機器が導入された際に練習として無料で体験できるクリニックも。美容クリニックで働く看護師が美しいのはこういった福利厚生のおかげもあるのかもしれませんね。

美容クリニックは一般病棟と異なり、人の生死に関わることはほぼありません。一分一秒を争うような精神的な緊張感は少ないでしょう。美容クリニックの院内ではピリピリするような空間はなく、和やかな雰囲気のなかで仕事ができます。医療ミスを起こさないように適度な緊張感のなかで働けるので精神的な疲れは少ないでしょう。

残業が少ないのも一般病院に比べてありがたいポイントですね。営業時間が決まっているので、清掃やミーティングなどで多少の延長はあっても、突然の急患で残業を余儀なくされるといったことはありません。仕事のあとの予定にも影響が少ないので自分の予定を組みやすいでしょう。

デメリット

看護師として、医療に携わりたいという気持ちとは裏腹に、医療行為からは遠ざかってしまいます。点滴や採血などの対応数も一般病院に勤めているのと比べると半分くらいになることも。患者さんのケアという仕事がなくなり、お客様のアフターフォローという形になるので、看護師としてのスキルを使う機会は減ってしまいます。

ノルマや目標があるクリニックだと達成できないことをプレッシャーに感じてしまうこともあります。バリバリの営業職のような体育会系な勢いで圧をかけるようなことはありませんが、病院では感じることのない雰囲気に戸惑うかもしれません。
また、医療知識より接客力や営業力、マーケティング知識が必要になってくるので、美容系看護師は自由な時間が多く見えますが勉強する時間に溶けてしまう可能性も。

美容系のクリニックで働くと、一般医療の道へ戻りにくいという人もいるそうです。メリットもデメリットも理解した上で転職を考えたほうがイイのかもしれませんね。

美容系看護師の疑問

美人しか採用されないというのは本当?

美容系のクリニックにはキレイな人が多いのは、面接のときに顔で選ばれているからなのか気になりますよね。答えは、美人しか採用されないのではなく、結果的にキレイな人が採用されているそうです。面接のときに顔で選んでいるのではなく、美容の知識があるか、美容に対する興味関心度はどのくらいあるのかなどを見て決めているのだとか。
美容意識が高かったり美容に興味があったりする人は、自身の美容にも気を使っていることが多いので、結果的にキレイな人が増えるということでした。美容クリニックで働き出してから美容スキルが上がって、よりキレイになっていく人も多いそうです。見た目より、美容に関する知識が大事。

美容系クリニックでは年齢制限がある?

募集要項に年齢の記載はありませんので基本的にはないそうです。ただ、若い人のほうが長く働き続けられるので、年齢の違う2人の選考があれば、若い人が選ばれやすい可能性はあります。年配だから不採用ということは全くないそうで、現場での仕事をバリバリこなす美魔女もいれば、役職が上がって店舗を複数件任されるマネージャーになったり、事務作業へ異動したりする人もいるそうです。

ノルマがある美容クリニックはキツイ?

ノルマというと強制感が出てしまいますが、最近は目標という形になっていることが多いそうです。
基本給が減ることはないので、結果が出ればプラスになります。いつもより成績が良くないという月があっても問題ありません。
インセンティブの低い人でもプラス3万円、多い人だと50万円以上ももらえることもあるそうです。インセンティブの内容もクリニックごとでさまざまですが、指名料がつくところもあるそうですよ。

まとめ

美容系のクリニックではキレイな人が採用されるのではなく、働いているうちにどんどんキレイになっていくということがわかりました。美容機器やコスメを社割で買えるのはとっても嬉しい福利厚生ですね。美容に興味がある人にはもってこいの職場でした。新卒はすぐに入社ができないので、私は卒業してから一旦は病院勤務でオペナースとしてスキルアップして、美容クリニックで働けるようになりたいなーと思いました。